ひげそり負けに悩む30代男性にスキンケアを教えた結果
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「スキンケアに興味があるんですけど、ひげそり負けってスキンケアをしたら変わりますか?」
このような相談を30代営業職男性のOさんから受けたのが1年前です。Oさんの顔の鼻から下は、ひげそり負けした場所が赤くはれたり、できものができて、とても痛そうでした。自分なりに調べたものの、「なんか違う」と思い、私に相談されたとのこと。Oさんにアドバイスした内容をもとに、男性向け初心者的スキンケアの方法をまとめます。
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スキンケアを変えたOさんは自己肯定感が爆上がりした
スキンケアを3段階でお知らせして1年、Oさんはすっかりスキンケアが大好きになりました。鼻から下のひげそり負けも、赤みの混じった痛みのあるできものも、なくなりました。毛穴に汚れが詰まった鼻をブラックヘッドと呼びますが、汚れもきれいになくなってつるんとした美しい鼻に。
なにより、肌がふっくらしてツヤツヤ。鏡を見るのが楽しくなったそうです。疲れていても肌がぷりんとしているので、「肌はツヤツヤだからがんばれる」と思えて、元気も出るとか。その様子を見た友人男性からも、「スキンケアを始めたいから教えて」と相談を受けたので、嬉々として教えてあげているそうです。
スキンケアってすごいな、と思いました。
Oさんに教えた基本的なスキンケア
Oさんは、肌の乾燥が気になるのと、ひげそり負けをなんとかしたくてスキンケアを始めました。ご相談時はハトムギ化粧水のみを使っていました。「でも、なんか乾くんです」と。
化粧水をつけるところでケアが終わっていたのですが、これでは、せっかく肌に与えた水分が蒸発してしまいます。化粧水の後に乳液かクリームで「(肌に入れた水分が蒸発しないよう)ふたをしてほしい」とお伝えしました。
Oさんはハトムギ化粧水を使っていましたので、同じシリーズのクリームか乳液を買って、使ってみてもらうことにしました。基本のスキンケアは、以下の順序です。
- 洗顔
- ひげそり
- 化粧水
- クリーム
基本のスキンケア+保湿のステップを増やす
しばらく続けてもらったところ、肌のつっぱる感じや、カサカサになる感じが起こらなくなりました。ですが、ひげそり負けは続いているとのこと。そこで、化粧水とクリームしか使っていなかったので、乳液も使ってもらうことにしました。
ハトムギシリーズに乳液はないので、「ドラッグストアで目に入ったものなら何でもいい」とお伝えして、乳液を買っていただきました。1,000円ちょっとの値段で買えるものを買ったと伺っています。
保湿を増やしたスキンケアの手順
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- クリーム(さくらんぼ大)
この4ステップです。
くわえて、夜のスキンケアで4番目のクリームをさくらんぼ大の量で顔に塗ってもらい、ベッタベタな状態で就寝してもらうことに。最初はさくらんぼ大の半量から試してもらいました。次第に慣れて、今はさくらんぼ大の量を塗っています。
すると、3日ぐらいで肌がしっとりするようになり、カサカサしなくなりました。ひげそり負けの痛みも和らいできたそうです。うれしくて、クリームをベットベトに塗ることを続けていたら、「肌がもっちもち(本人談)」に。半年ほどでひげそり負けしなくなりました。
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日焼け止めを導入する
そして春が近づき、紫外線が強くなり始める頃、
「日焼け止めって塗ったほうがいいですか?」
と質問がありました。
日焼け止めを塗る面倒くささを吹っ飛ばす画像
多くの男性は「日焼け止めは女性のもの」と考えがちですが、これは誤解です。日焼け止めを塗って何を防ぎたいかが自分のなかではっきりすると、日焼け止めを塗る理由や、いつ塗るかの選択がしやすくなると思います。私はシミ・しわ・たるみ防止のために少しでも紫外線を避けたいので、塗っています。
下記記事を見ると日焼け止めを「塗らなきゃ」というより、「塗りたい」と感じます。塗るきっかけが欲しいかたは、一度ご覧になってみてください。
▼参考記事:40年間、顔だけ日焼け止めを塗った…92歳のおばあちゃんの首の写真に衝撃
https://s.japanese.joins.com/JArticle/295404
余談ですが、私の父は会社員時代は営業マンでした。長距離の出張を車で出かけていたため、下記の記事に出てくる男性同様、運転中に日に当たった右側だけシミとしわが際立っています。
▼参考記事:【医師監修】紫外線ってなんでダメなの?UVケアの必要性
https://hajimete-biyou.jmec.co.jp/%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%AA%E3%81%AE%EF%BC%9Fuv%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%BF%85%E8%A6%81%E6%80%A7/
父は今70代ですが、今年になって美白に取り組み始め、母と一緒に美肌化粧品のラインナップを使って、美白に励んでいます。1週間単位で顔の写真を送ってきてくれるので、その写真を見て、進捗確認とどの基礎化粧品をプラス(あるいはマイナス)するか提案しています(笑)。
70代ともなると頑固なシミではありますが、やらないよりはずっといいです。1か月半ほど続けていますが、少しずつ肌の色がトーンアップし始めています。長年の日焼けによる赤黒さが少し取れてきました。美白ケアは何歳になっても有効なんだな~と思いますし、顔色が変わってくるとうれしいので、お手入れが楽しくなってきたようです。
日焼け止めを塗るタイミング
日焼け止めは、活動量(外に出る/中にいる/季節)などの条件によって塗るタイミングが変わりますが、会社で外に出ないなら、朝だけでいいのですが、外を歩く場合は、半日に一度は塗り直したいところです。
汗をかく夏は、3~4時間に一度塗り直す(上から薄く塗る)と効果が長持ちします。雪が降って積もったときは、地面から紫外線が反射しますので、夏同様のタイミングで塗りなおします。
日焼け止めの選び方
日焼け止めはさまざまな種類があって、肌に塗ると「きしきし」した感じがするものが多いです。圧迫感があるものもあります。ですので、初めて日焼け止めを日常使いしようという方には、以下の条件を満たすものをおすすめしています。
- べたつかない
- 落としやすい
- SPF値が適切
日焼け止めは、使ったら洗顔料で落とす必要があります。日焼け止めによっては、メイク落とし→洗顔とダブル洗顔をするものもあります。そのため、お手入れに慣れていない方が最初に使うなら、手軽に使えるものをおすすめしています。
こちらは顔・からだ両方OKの日焼け止めです。べたべたせず、洗顔料で落とせて、顔が白くなりません。ウォータータイプで肌に塗った感じも軽く、“塗ってる感”も感じず、日焼け止め嫌いの方にもおすすめです。写真左。
ビオレUVアクアリッチ ウォータリーエッセンス
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OさんもビオレUVを使うようになった
上記の話をOさんにもお伝えしたところ、その日の帰りに「ビオレUVアクアリッチ ウォータリーエッセンス」を買い、翌朝からつけるようになりました。昨年夏はそれをつけて過ごし、今は毎日日焼け止めを欠かしません。
夏は汗をたくさんかくせいもあって、毛穴の開きが気になっていたそうですが、肌が紫外線にさらされることが少なくなったせいか、それも気にならなくなったそう(紫外線は毛穴が開き、たるむのを促進します)。「日焼け止めひとつでこんなに状態が変わるんだな~」と感心しました(笑)。
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日焼け止めに関するよくある質問
Q: 雨や雪の日も日焼け止めは必要?
A: はい、必要です。曇りの日でも紫外線は通過します。雪の日は地面からの反射もあり要注意です。夏のアスファルトも地面からの照り返しが強いので要注意です。
Q: 日焼け止めの塗り直しは必要?
A: 活動量や季節によって変わります。通常のオフィスワークなら朝1回でOKですが、夏場や外出が多い日は3-4時間おきの塗り直し(塗り足す)がおすすめです。
Q: 日焼け止めはメイク落としが必要?
A: 製品によります。ウォータープルーフタイプはクレンジング(メイク落とし)が必要です。通常の洗顔料で落とせる製品もあるので、初めて塗る方には、そのタイプを選ぶのをおすすめします。
1年後、Oさんの肌はどうなった
ドラッグストアで手に入る基礎化粧品で肌の手入れをし始めたOさんの肌は、1年でこんなふうに変わりました。
- ひげそり負けしなくなり、鼻から下の赤みや腫れがなくなった
- おでこがツヤッツヤになった
- 鼻の黒ずみがなくなって、つるんとしたきれいな鼻になった
- 夏に毛穴が開いて嫌だったのが、開かなくなった
- 肌がきれいとほめられるようになってうれしい(笑)
Oさんはときどきメールで近況報告をしてくれていましたが、先日1年ぶりに再会しました。1年前とは別人のように、肌がつややかに。しかし、ハトムギシリーズでは肌に渇きを感じるようになってきたそうで、
- もっとしっかり保湿したい
- 美容液が気になる
- マスク(パック)ってどうなんですか
- 美肌機能のある日焼け止めを使ってみたい
というご要望があり、要望に合わせたおすすめの品々を提案しました。Oさんはほくほくしながら提案品を続々購入し、お手入れを楽しんでいます(笑)。Qoo10メガ割のタイミングでは美容液やマスク(パック)のまとめ買いも。
これってすごくないですか。老若男女問わず、肌の状態がよくなると自己肯定感が爆上がりするし、お手入れが楽しくなるよねえとしみじみ感じています。うれしかったので、ここにまとめておきます。
余談ですが、男性用化粧品はどうかと聞かれたのですが、おすすめしていません。男性用化粧品は爽快感が感じられるようメントールが配合されていたり、脂を落とす成分が強かったりするので、かみそり負けしている方には合いません。男性用と銘打たれているものには、不当に高い価格設定のものもありますので、女性用化粧品をおすすめしました。肌に男女はあまり関係ないです。