ディオール展がとてもよかった

ディオール展とは
ディオール展が想像をはるかに超える素晴らしさだったので、記憶にとどめておくためにここに書いておきます。写真は私が好きなものをぱらぱら撮ったので偏りがあります。
ディオール展は東京都現代美術館で開催中の展覧会で、正式名称は「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展。パリ・ロンドン・ニューヨークをはじめ、上海、成都(中国)、ドーハ(カタール)を巡回し、現在東京で開催しています(~2023年5月28日まで)。
フロアすべてに女性の夢と憧れとときめきとこの世の美しいものが詰まった空間で、創設者であるクリスチャン・ディオールの初期の作品から今に至るディオールのコレクションが集められた貴重な展覧会。コレクションの点数は1100点を超えるそう。少しでも気になる方は、ぜひ見に行くことをお勧めします。
ディオール歴代デザイナーのコレクション
クリスチャン・ディオールが独立して創業したのは1946年。1947年に初めてのコレクションを発表し、そこでセンセーショナルなデビューを果たします。そのときに発表されたのが、「ニュールック」と呼ばれるようになったこのデザイン。

メゾンとしてのクリスチャン・ディオールのクリエイティブディレクターは、下記のデザイナーが歴任。展覧会では彼らの代表的なクリエーションが展示されています。それがもう圧巻で息をのみます。
歴代クリエイティブディレクター
- クリスチャン・ディオール(1946-1957)
- イヴ・サンローラン(1957-1960)
- マルク・ボアン(1960-1989)
- ジャンフランコ・フェレ(1989-1996)
- ジョン・ガリアーノ(1996-2011)
- ラフ・シモンズ(2012-2015)
- マリア・グラツィア・キウリ(2016-)







現在クリエイティブディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリのコレクションの一部が、この記事のメインにしている写真で、桜をモチーフにしたドレス。とても好きだったので、メイン画像にしました。キャッキャウフフ。
ディオールの世界観を堪能できる空間演出
「創設者クリスチャン・ディオールが影響を受けた芸術から、彼の庭園に対する愛、豪華な舞踏会の魔法、ディオールのコレクションに最初から影響を与えていた日本の豊かな創造性への魅力」にスポットを当てた本展覧会。空間演出は日本文化へのオマージュとして構築されています。
次の写真はトワルの部屋。トワルとは、洋服を仕立てるときに作る試作品で、デザインやサイズを確認するもの。個人的にはたっぷりとしたドレープや服のラインの美しさに心を奪われました。

色を組み合わせて変化と広がりを見せる手法「コロラマ」を使って、服やドレスなどが飾られ、見る人の胸をときめかせまる空間もありました。どの場所も人だかりだったのですが、とくにここは立ち止まってじっくり見る方が多い場所でした。


世界のセレブリティが纏ったドレス
続いては、花をモチーフにしたドレスが集められた空間で、日本庭園をイメージ。白を基調に鏡と組み合わせた空間で、広がりのあるデザインなのですが、残念ながら人がとても多いので広い画角で写真は撮れませんでした。
ここは世界のセレブリティが纏ったドレスが集う場。写真はオレンジベースのドレスですが、モノトーン、ブラウン、青や緑、ピンクや赤など、色彩別にドレスが展示されています。


ナタリー・ポートマンが出演したMiss DIORのCMは当時評判を呼んでいました。そのCMが下記です。このCMは私の記憶にもあって、すごく楽しい気持ちで見たことを覚えていました。
で、あのドレスがかわいくて素敵……と思っていたので、実物にお目にかかれて大満足。久しぶりにこのCMを見ましたが、春爛漫な雰囲気もやっぱり素敵だし、ドレスのすばらしさを再確認して楽しい気持ちになりました。ドレスは飾ってあっても美しいですが、人が着てこそ生まれるひだの動きや、風を含んだときの広がりがたまりません。この動画のサムネイルから溢れる春気分も好き。
“庭園”で目を奪われたドレスはたくさんありましたが、中でもこのプリーツが好きでした。こちらはジャンフランコ・フェレ、ジャガードシルクのオーガンザのロングプリーツドレスです。


続いての空間は、「STARS IN DIOR」。ショーやイベントでセレブリティが着たイブニングドレスが集まっています。

このドレスを着た新木優子さんのお姿、下記で見られます。2020年のディオール春夏コレクション。やはりドレスは人が着てこそ、その美しさを発揮します。
http://imhds.fashion-headline.com/article/24751/91
プロジェクションマッピングでドレスを演出
こんなの見たことある??? と圧巻の迫力で迫るのが、「THE DIOR BALL」と名づけられたプロジェクションマッピングの空間。美術館の地下2階から地上1階までの空間を使って、ロングドレスが並びます。twitterで動画をupされている方もたくさんいたので、行く前に見ていましたが、ネタバレしていてもなお、ドレスのきらめきとスケールの大きさに魅了されました。

で、その動画がこちら。
ディオール展に行ってきました。プロジェクションマッピングで表現された「THE DIOR BALL」は特に圧巻でした。もっと場面が変わるシーンを撮ればよかった😅 pic.twitter.com/LCdWsXssDI
— まてぃさん |コンテンツマーケの人 (@matty3com) February 28, 2023
このほか、ディオールのアイコンバッグ「レディ ディオール」の空間、世界の文化からインスピレーションを受けたオートクチュールを集めた空間も。ここまで書いておけば個人的な思い出メモとして大満足なので、このへんで終わりにします。