胆石症手術をしました&退院します

12/17深夜に救急車で来て12/24に手術をし、12/28に退院。12日間入院(11泊12日)となりました。手術後のことを書いておこうと思います。

腹腔鏡下胆嚢摘出術
平たく言うと、胆嚢を取りました。こんな感じ↓↓でおへそにメインの穴、鉗子を入れる穴を2つ開けました。

手術室はドラマで見るあの空間。麻酔科医がクリスマスソングを流していて陽気。それに緊張がほぐれます。「麻酔の点滴入れますよー」と言われて、すぐに眠りに落ちました。次に気づいたときには手術が終わっていて、「川俣さーん、聞こえますかー!」と言う声で目覚め、部屋に運ばれています。とにかく吐き気がすごい。
摘出した胆石(胆砂)はこれ
術後、先生にもらった胆石(胆砂)。ケースに入ったものが胆嚢に入っていたすべてのものだそう。ふたを開けて匂いを嗅いだら、生臭い(笑)。手のひらに出してみると、緑のぬめっとしたものはすぐに蒸発して、石が現れます。ころころして、軽くて硬い。指ではつぶせず、爪でこんこんしたら砕けました。こんなものが体内を転がったら、それは痛いはずですわ……。


術後は痛みとの闘い
部屋に戻って横たわった瞬間から痛い。上記「図1」で言うところのおへその穴がべらぼうに痛い。開腹手術に比べれば痛さは大したことがないと聞いていますが、開腹はしたことがないので比べようがなく。術後は「痛い」しか口から出ませんし、手術当日夜は痛すぎて声も出ませんでした。
主治医の先生に「痛みは我慢しなくていい」と言われていたのが心の支えで、夜中にナースコールをして、2回痛み止めの点滴を打ってもらいました。それでも痛い。痛くて眠れないのと、体が同じ姿勢のままで当たって痛いのとで、寝るのも辛い。痛くて横にも向けません。
とはいえ、寝るしかないのでとにかく寝る。痛みとの戦いでした。翌朝起きてもやっぱり痛いのですが、寝ることで体を癒している感じが日々ありました。

歩行練習を一度したら、どんどん歩ける
一度歩行訓練するとすぐに歩けるようになるのですが、立ち上がった後が激痛。内臓がジャンプする感じと、傷の疼き。じわーーーっと痛い。歩いた後は苦悶の表情でしばらく痛みが去るのを待つ。これの繰り返し。とにかくそれだけで疲れます。
ベッドに戻って体を横たえようとすると、臓器が蠢く。どこかから内臓をぎゅうっと引っ張られているような、ぎりぎりぶら下がっているものを引っ張るような、そんな感じ。じわーーーっと長ーーーく痛い。でも、一度体が「歩ける」と思ったら、歩くこと、起き上がることが、痛いけど怖くなくなり、少しずつ歩くのに慣れました。そこからの回復は早かったです。
食事は術後翌日昼から再開
翌日昼にモノが食べられる気はしませんでしたが、食べてみたらちょっと食べられたので、少しずつ食べました。とくにたんぱく質。点滴だけで動いていた臓器が、食事を摂ることで回復のスピードを上げていく感が著しかったです。
術後1~2日は呼吸するだけで痛かったので、何も見る気も読む気も起こらず、ただひたすら寝て起きてを繰り返していました。食事をし始めてから起きるたびにちょっと回復した感があり、それを体感して以来一生懸命食べて、とにかく寝ました。「人は食べたものでできている」をこれほどまでに体感したことはありません。
ということで、退院します
術後4日目で、腹筋に少し力が入っても、こらえられる痛み程度まで回復し、今日退院します。思っていたより長く入院してしまいましたが、病院の居心地がよく、安心して過ごせたのも大きかったです。
この病院は、いつも和気藹々。どの方も威圧感やそっけなさがなく、コミュニケーション力の高い方ばかり。全体の雰囲気がよかったので、嫌な思いをすることも一度もありませんでした。外来で来るとまたちょっと感じが違うので、意外でした。
入院も手術もいいことではありませんが、やはりピンチはチャンスで、生き方、人との関わり方、働き方、住まい方に関して、普段表に出てこない私自身の深層心理みたいなものと向き合えたのもよかったです。家にいたら絶対に考えないようなことをたくさん考えました。
時間と痛みしかない中で向き合うもののえぐさは底知れぬものがありましたが、起業してちょうど1年の区切りになるタイミングだったことも大きいとは思います。しかし、入院中に思ったいちばんのことは、
会社辞めて本当によかったなー!
でした。ということで、明日からまた少しずつ日常に戻ります。