考え方

望む姿を思い描く

まてぃさん

編集者になって、企画を考えるときに教わったのが、「望む姿を思い描く」ことでした。先輩は私に「青写真を描く」という言い方で教えてくれたんですけど。

当時は何気なく聞いた言葉ですが、今振り返ると、この考え方が私の仕事の基盤になっています。物事を始める前に、まず完成形をイメージする。この考え方は、編集の仕事だけでなく、あらゆる分野で応用できる普遍的な知恵だなあと思います。

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青写真の本来の意味

「青写真を描く」という表現は、よく計画を練るとか、予定を立てるという意味で使われます。もともとは1850年ごろに写真印画技術が開発され、図面や設計図が青く印刷されることから、「青写真=図面・設計図」と呼ばれるようになったそう。

その後、この言葉が転じて計画や予定を立てるという意味で使われるようになりました。

青写真を描いて現実をつくる

私が初めて「青写真を描いて、実現された!」と実感したのは、編集者として初めて企画を立て、表紙をデザイナーに依頼したときのことでした。

依頼者である私が「こんなイメージにしたい」という考えをデザイナーに伝えないと、デザイナーさんはデザインを起こせません。初めての経験で大層迷惑をかけたと思いますが、彼は忍耐強く相談に乗ってくれました。私の曖昧なイメージを形にしようと、様々な質問を投げかけてくださって。

最終的に完成した表紙デザインは、私が頭の中で描いていたイメージより、ずっとクオリティの高いものでした。自分のビジョンが他者の手によって昇華され、現実化されたデザインを見たとき、言葉に表現できない驚きと感動がありました。

この経験は私の中に強烈な記憶として残りました。以来、デザイン依頼だけでなく、どんな仕事に取り組むときも、青写真を描くことから始めるようになりました。

望む姿を思い描くことは、どんな世界でも同じだった

興味深いことに、この「青写真を描く」考え方は、様々な分野で別の言葉を使って語られているんですよね。

コーチングを受けると、「あなたが望む未来はどんな形ですか?」と問いかけ続けられ、それを出さないと、次に進めません。また、今、心理学の講座を受講しているのですが、そこでも「望む状態から考える」ことを学んでいます。

言葉は違えど、根底にある考え方は同じなんですよね。望む姿を思い描くことが、あらゆる結果の出発点になる。

ゴールだけど出発点。青写真あっての結果で、青写真が出発点になる。禅問答みたいですが、このことに気づいたとき、「ああやっぱりそうか」と、深い納得感がありました。

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仕事でも望む姿を思い描くところから始める

私はこの「望む姿を思い描く」という考え方をすべての仕事に応用しています。

SNSの運用をするときは、「どんな反応を得たいのか」「どんなフォロワーと繋がりたいのか」をイメージします。メルマガやブログ記事を書くときも、「読者にどんな気づきを届けたいのか」「どんな行動を取ってもらいたいか」を考えてから書きます。

ホームページやLP制作も同じです。単にデザインやコンテンツを作るのではなく、「訪問者にどんな体験をしてもらいたいか」「どんなアクションを取ってもらいたいか」を描いてから作業を始めます。

どんな場面でも望む姿を思い描くことで、迷いが少なくなります。心で考えたことは、心を動かす質の高い成果を生み出せるように感じています。

現状思考と理想思考

仕事をしていると、多くの場合、現状からの積み上げで考える傾向があります。「今の状況をよくするにはどうすればいいか」という発想です。仮にこれを「現状思考」と呼ぶとします。

現状からブレイクダウンすると、現状から考えうる現実的な施策を打つことになります。それは安全で確実ですし、着実に結果を出すのに適しています。

一方、「望む姿を思い描く」という「理想思考」では、まず理想の状態をイメージし、そこから逆算して今することを考えます。もちろん、それを描いたからといって理想が実現できるわけではありません。

ですが、「こうありたい」という想いをはっきりさせることで、現状思考では到達できなかった場所に辿り着けることもあります。なにより、望む姿を思い描くことで心が動くので、そのための行動自体が楽しかったり、やり続けることが楽になることが多いです。

どこまで実現できるかは、思い描くビジョン次第、人次第ではありますが、青写真をもとに心に宿った力は、人を動かす大きなエネルギーになります。

理想を口にする勇気

望む姿を思い描くなかで、自分の本当の望みを認めること自体に、恐れを感じることがあります。「本当はAがしたいけど、Aと言うのが恥ずかしい」「Aをやりたいけど、やってみてダメだったら立ち直れない」という感情が、それです。多くの場合、人は自分の言葉を飲み込みます。

ですが、だからこそ「Aがしたい」と口に出して人に伝えることで、望む姿が現実になる一歩が始まります。言葉にすることで自分自身の覚悟が決まり、周囲の人々の協力を得られる可能性が開けるからです。千里の道も一歩から、です(といつも自分に言い聞かせています)。

私自身も、これまで「〇〇をやりたい」と言い出すのに勇気がいる場面が何度もありました。でも、勇気を出して言葉にするたびに、思いがけない協力者が現れ、思いもよらない形で「〇〇をやりたい」が実現したことは何度もあります。だから怖くても口にすることがすごく大事なことだと、今は思っています。

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現実をつくるための第一歩を踏み出す

望む姿を思い描くことは、単なる空想ではありません。現実をつくるための第一歩であり、強力なモチベーションツールだと私は思っています。そう思って、今日もイメージするところから始めて、この記事を書き始めました。

思った感じに書けたみたいです。

書いた人
まてぃさん
「独立して穏やかに暮らす働き方」を軸にデジタルマーケティングの支援を行っています。自分らしさを出せるSEOライティングとか、自分の商品・サービスのよさを伝えるコンテンツの磨き方がメインのお仕事。趣味はキックボクシングと登山。株式会社Rdesign factory代表取締役。
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