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提案型ウェブアナリスト講座(第7期)を修了して得たもの

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提案型ウェブアナリスト講座(第7期)を修了して得たもの

今、日本でWeb界隈のデータ分析の第一人者と言われているのが、小川 卓先生です。その先生の講座を5か月に渡って受講しました。「提案型ウェブアナリスト講座」(全10回)です。

提案型ウェブアナリスト講座とは>>
小川 卓先生のプロフィール>>

受講して得た5つのもの

  1. ふわっとしていたGAの知識を体系的に学ぶことができた
  2. GTMもふわっとしていたが、全体感が理解でき、理屈を理解して使えるようになった
  3. 系統だった分析の手法を学ぶことができた
  4. 生のデータがある程度入ったリアルな他社事例を見られて、多くの気づきがあった
  5. Webマーケティングを職業とするみなさんとの交流

ざっくりまとめるとだいたいこんな感じです。とくに1-3が切実で、中級者向けの講座は存在自体が少ない上に、本や動画、ウェビナーに参加して学んでもいまいちピンとこない。実感として「わかった!」というアハ体験も起こりません。講座に参加したことで、実感を持って学べて、様々腹落ちできたのが本当にうれしかったです。

提案型ウェブアナリスト講座

ある日の受講風景。

扱うサンプル事例は自社事例や同じグループのメンバーの方の事例をもとに練習(?)するので、前提としてサイトがもっている条件と掛け合わせたときに、何ができて何ができないのかが明確。このデータをこの条件で設定したからあのデータが取れる、みたいな演習を自分で考えて設定、「?」をつぶしながら実践方法を確認できたのは、得難い経験でした。

とはいっても、まあ、だいたいその場でわからないので(笑)、家に持ち帰って設定をやり直して、数日後に正しく数字が取れて「やったー」みたいな感じでした。わからないときに、小川先生や同じグループの方に教えていただくこともできたのも、ありがたかったです。

受講内容について

全10回のテーマは以下のとおり。

1 本講座概要 ・ゴールとKPI設計
2 コンセプトダイアグラムワークショップ
3 コンセプトダイアグラムワークショップ
4 コンセプトダイアグラム事例 ・セグメントの理解を深める
5 アクセス解析でのデータ取得事例 ・取得設計書の作成
6 タグマネージャーによる実装、設定、確認方法
7 改善提案レポートの作成 ・ヒアリングから仮説設計まで
8 改善提案レポートの作成 ・分析からレポート作成まで
9 改善提案レポートの発表とフィードバック
10 継続的改善のための運用レポート ・卒業式

私自身がもっていた課題と参加の背景

普段の業務では、コンテンツマーケティング施策やブランディング、メディア設計が多いので、データだけを深く掘り下げて施策を行うのは、あるはあるけどケースバイケース。分析が必要なシーンでは、BIツールやCRMが入っているケースが多いので、そちらのデータを掘って施策のPDCAを回すだけでも十分成果は出ます。Webデータと連携して分析する場合も、ピンポイントで深堀りするより、全体感を追うことのほうがほとんど。

とはいえ、ここ1~2年は細かいデータを深く掘っていく必要性を感じていて、セグメントを使った絞り込みや、シーケンス機能を使ったユーザー行動の分析ができるようになりたいと思っていました。

それと、GTMの細かな設定です。これまでは設定できる人の手を借りていましたが、そろそろ自分でできないとダメだよね……とひりひりした切実感を感じ始めていたところで講座の存在を知り、運よく募集時期だったので、即申し込みました。

受講してよかった:コンセプトダイアグラムとの出会い

「コンセプトダイアグラム」という考え方に触れられたことが大きかったです。日本では清水誠さんが提唱されている考え方で、「顧客の心理変容と企業の施策を図解し、顧客の理解と施策の評価を行うメソッド」(清水さん)です。

コンセプトダイアグラムを詳しく>>

ペルソナを設定して導線設計を考えるときに、「もうひとつ何か背中を押してくれる情報があるといいなあ」と思っていたのですが、そこを補完してくれたのがコンセプトダイアグラムでした。目的をもったユーザーが、希望を叶えるために取る行動の過程でどんな行動をどんな気持ちでとり、変化していくかを可視化します。

可視化によってユーザーの行動軸が定まり、取るべき・追うべきデータが明確になり、ユーザーにとって心地よいコミュニケーション設計をより高い精度で作ることができるようになるというわけです。

私が参加していたチームで作ったコンセプトダイアグラム。アレがアレなのでぼかしてます(笑)。

 

受講してよかった:改善提案レポートの手法の習得

もうこれも読んで字のままですが、小川先生の改善提案レポートの型を考え方、作り方、データのとり方、提案のしかたまで知ることができたのは本当によかったです。レポーティングの際、ストーリーを考えて自分なりにまとめて作っていますが、データの扱い方に迷うこともあって、少なすぎたり、出しすぎたりしないよう、“いい塩梅”が知りたいと思っていました。

そこをしっかり叩き込まれて実践として取り組んだのが、最後の発表用レポート。受講後半の課題では、発表用レポートを作るためのデータ取得がテーマ。

  • 仮説に基づいたデータの取得と集計
  • その過程で得た気づきに基づいた改善案の提示と優先順位づけ

この2つをもとに、レポートを作りました。

レポートのためにデータを取っていると「気づき」があり、それがレポートに反映してしまうこともあるのですが、それはデータとはまた別の話。レポートに書くなら「データとは別の“気づき”ですよ」とわかるよう切り分けた表現が必要ということも、都度ご指摘をいただきました。その切り分けが今まで割と曖昧だったと認識できたことは、なかなか気づけないことなので、実感を伴った大きな学びでした。

発表レポート

最後に発表した改善提案レポートの表紙です。

受講してよかった:動画配信に助けられた

オンラインとオフラインのハイブリッド開催に加え、後日講座の動画共有があり、ありがたかったです。基本はオフラインで参加していましたが、体調が悪くて行けないことも。そんなときのオンライン受講は本当に助かりました。

宿題や復習するときに動画で振り返りをすると、授業の際にリアルタイムで感じたことで、メモできなかったことを思い出したりもしましたし。動画はyoutubeの非公開で共有していただけるので、「お気に入り」に保存して見られる手軽さもうれしかったです。

まとめ

講座で発表した改善提案レポートはこのブログの改善提案を作りました。自分のブログの数値を公開して、改善提案を行うのは勇気がいりましたが、自分のことは常に後回しになってしまいがちですし、この機会を使ってしっかり取り組めたのはよかったです。レポートそのものや、レポートに掲載した改善提案の実装状況等については、また別途記事にまとめようと思っています。

ということで、最後まとめると、受講によってデータ分析の幅が広がり、改善提案時の情報設計の新たな視点とノウハウを習得でき、とてもよかったです。仕事との両立が本当に大変でしたけど。

この日は卒業証書がなくて、ピンバッジのみの授与。

卒業生に渡されたピンバッジ。第7期生はグリーンとネイビーのコンビネーション。かわいい。

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