考え方

気づくと無意識に働く完璧主義

無意識の完璧主義
まてぃさん

ふと気づくと、何日もブログの更新が止まることがあります。頭では「書きたいのに」と思いつつ、言い訳をする自分がいます。「忙しかったから」「ネタがなかったから」と。

よくよく考えてみると、無意識のうちに完璧主義がまた顔を出していたことに気づきました。成仏を願って、分析してみました。

関連記事
コンテンツ制作における完璧主義とのつき合い方
コンテンツ制作における完璧主義とのつき合い方

気づかぬうちに忍び寄る完璧主義の呪縛

完璧主義って、表向き「高い基準を持つこと」という美名で語られることが多いですよね。でも実態は、行動を妨げるただの難癖です。厄介なのは、自分では完璧主義者だと思っていないのに、無意識にソレが働いている点です。

私の場合、今年はブログを「毎日投稿すること」「続けること」を目標にしています。一方で、

  • いい記事を書きたい
  • 3000文字を超える記事を書きたい
  • 読んで学びのある記事を書きたい
  • 自分が読んで納得できる内容にしたい

という無言の条件が、頭の中にありました。この条件をクリアできないと、「今日は書けない」となり、一日、また一日と先送りされていく。そんな悪循環に陥っていました。

お仕事として納品する記事でこれに悩むのは当然のことですが、自分のブログでここに悩むのは違うよねと思うものの、無意識なので気づけないんですよね。

無意識の完璧主義の正体

少し調べてなるほどと思ったのは、無意識に働く完璧主義には、いくつかの特徴があるそうです。それをもとに、私の完璧主義を紐解きました(笑)。

1. 自己対話の中で勝手に条件が増える

「ちょっとした気づきを書こう」と思ったはずが、いつの間にか「これは記事になるほどの内容かな?」「これで誰かの役に立つのかな?」という終わらない自問自答がスタート。気づけば思考の渦に飲み込まれて、日が暮れています。

2. 比較の罠

他の方の記事や過去の自分の「当たった記事」と無意識に比較してしまいます。「あの記事より内容が薄いかも」「前に書いた記事のほうがよかった」とか。比較は常に行動を止める方向に働きます。誰と戦っているのよ、私は……。

3. 理想の自分という幻想

頭の中には「こういう記事を書く自分」という理想像があります。実際の私が書く記事と、その理想の私が書く記事のギャップが大きいと、無意識の完璧主義が強く働くようです。「本当はもっといい文章が書けるはず」と。その思い込みが、かえって書くことを妨げています。

4. 「まだ準備が足りない」症候群

そして、これです。「もう少し調べてから」「もっと考えをまとめてから」「〇〇を確認してから」と、永遠に準備段階で止まります。完璧な準備という幻を追い続け、肝心の行動に移れないんですよね。

※参考:あなたの成長を邪魔してる?「完璧主義」を脱出しよう
※参考:完璧主義の治し方。シンプルに考えると仕事はうまくいく。

無意識の完璧主義に気づくためのサイン

無意識の完璧主義に囚われているかどうか確認するために、以下のリストが役に立ちました。この問いに当てはまるかどうかをチェックします。

  • 「今日は調子が出ない」と思う日が続く
  • 書き始めてはみるものの、すぐに消してしまう
  • 「明日なら書ける」と思うが、明日になっても同じことを繰り返す
  • 書く前に大量の情報収集に走る
  • アウトプットより、インプットばかりが増える

ほんと、これ。書けないとき、ずっとこれでした。

関連記事
毎日ブログを書き続けている人の共通点
毎日ブログを書き続けている人の共通点

無意識の完璧主義との向き合い方

この見えない敵とどう向き合えばいいか、私なりの対策を考えました。

1. 最小行動単位を定める

「今日は3行だけ書く」「今日は見出しだけ決める」など、ハードルを思い切り下げた最小行動を決めます。これを実行すると、ちょっとだけでも進むので「書けた」という結果が残ります。

2. 「下書き」「実験」と思って書く

「これは下書きだから」と自分に言い聞かせます。下書きなら完璧でなくてもいいですし、荒削りで当然です。そして、書きながら、「書く実験」「ブログを公開する実験」をしていると思うことにします。すると不思議なもので、少し気が楽になります。

3. タイマーを使った時間制限を設ける

「15分だけ書く」と決めて、タイマーをセットします。時間内に書けるだけ書く。時間が来たら一旦止める。決められた時間があることで、無意識の完璧主義の暴走を防いでくれます。そして、15分のつもりが、筆が進んで1時間で書き上げられたりします。

4. 「読んでほしい相手」を具体的に決める

「誰かのため」に書くと決めると、書くときの迷いが減ります。「完璧な記事」より「〇〇さんの役に立つかもしれない」という視点に切り替わるので、誰のために何を書けばいいかはっきりします。

とくに、無意識の完璧主義でぐるぐるしているときは、「読んでくれた方全員にいい記事と思われたい」みたいなことを思うと、誰の心にも届かない、散漫な内容になりやすいです。

5. 無意識の条件を書き出してみる

「なぜ書けないの?」「何があったら書けるの?」と自問して、浮かんでくる答えをメモします。頭の中にある無意識の条件がわかり、「ああ、こんな条件があったのか」と気づきます。私の場合は、前述した「3000文字を超える記事を書きたい」「読んで学びのある記事を書きたい」「自分が読んで納得できる内容にしたい」ですね。

全部は無理。

無意識の完璧主義

それから、書き出して気づいたことのひとつに、記事を書くのに、3時間ぐらいかかることが嫌なことにも気づきました。3,000字超えで完璧主義の条件に沿った記事を書こうとすれば、自然とそうなります。なので、1時間とか90分で終わるよう文字数を減らすことにしました。

関連記事
毎日ブログを書くための方法
毎日ブログを書くための方法

完璧より終わることを選ぶ

完璧な記事は、書かれなければ世界に存在しません。 不完全でも、書いたら記事が世界に存在するようになります。存在しないものは、誰の目にも触れない。誰の心も動かさない。誰の人生も変えない。それがインターネットです。

私にとってのインターネットは、インターネット上に「ある」ことがいちばん大事です。だから、私は完璧を意識しそうになったら、短くてもいいし、内容が軽くてもいいので、書き終えること意識することにしました。

  • もっとシンプルでいい
  • 頭に浮かんだことをそのまま書けばいい
  • いい記事でなくてもいい

この言葉を自分の中の呪文にして、今日も書いています。ふー!

書いた人
まてぃさん
「独立して穏やかに暮らす働き方」を軸にデジタルマーケティングの支援を行っています。自分らしさを出せるSEOライティングとか、自分の商品・サービスのよさを伝えるコンテンツの磨き方がメインのお仕事。趣味はキックボクシングと登山。株式会社Rdesign factory代表取締役。
記事URLをコピーしました