事業用ブログを始めるときのドメインとサーバーのサービスの選び方

前回の記事では、無料ブログと有料ブログの特徴や選び方について解説しました。今回はその続編として、自分のドメインでブログを運営するための具体的な方法と考え方についてです。
個人事業主や経営者の方が、自分のためにドメインとサーバーのサービスの選ぶ際の参考になるよう、私の経験も交えて書いてみます。

サーバーやドメインのサービスを選ぶ前に、考え方の前提
ドメインやサーバーを選ぶ前に、まず重要なのは選定の基本的な考え方です。とくに事業用として長期運用を考える場合、初期コストだけでなく、管理のしやすさや将来的な拡張性も考慮したいところです。
私の経験としては、自分で遊び用にドメインやサーバーを借りたり、会社でWebの担当者としてサーバーやドメインの管理・運営や新規契約等していました。
ですので、その経験を踏まえて、個人事業主や経営者の方が、小規模事業のホームページやブログのためのサービス利用を前提とした考え方となります(システム開発等を伴う場合のサーバーの選び方はまた別なので)。
管理の一元化を重視する
私がもっとも重視しているのは、管理の一元化です。会社でドメインとサーバーを複数管理していた経験から、バラバラに管理すると支払いや更新手続きが煩雑になることを痛感していました。
ですので、自分がある程度権限をもてるようになったとき、同じ会社のサービスに契約を切り替えて、一元化していました。
ドメイン管理自体はそれほど面倒ではないのですが、ドメインやサーバーに関する契約は、追加で項目が増える場合があります。
たとえば、セキュリティ対策やSSL対応などを行う際、支払い項目や支払い先が増えたり。その際にサーバーの契約期間を考慮して契約したいですし、ドメインとサーバーの契約期間が異なる場合、別のサイトにそれぞれログインして確認したりと、地味な作業が増えます。その煩雑さがとにかく面倒。

そういうわけで、とにかく私は管理に手間をかけたくないので、ひとつの会社にドメインとサーバーの契約をまとめることにしています。
- ひとつのアカウントですべて管理できる
- 更新漏れや失効のリスクが減る
- 請求や支払い管理が簡単になる
- 各種設定の連携がスムーズ
とくにドメインの支払いを忘れてしまったときは、悲劇です。ドメインを取り戻せなくなります。サーバーやドメイン関連は、小さなうっかりがうっかりで済みません。ですから、わかりやすく管理できることが、重要だと考えています。

Q&Aやサポートの充実度
とくにサーバーを選ぶときですが、価格だけで選ぶのではなく、サポート環境の充実度も重要な選定基準と考えています。私はサーバーに詳しくないので、詳しくなくても対応できるサポートがあるかどうかが大事です。ある程度は調べて対応できるようにしたいですし、どうしてもだめな場合は、エンジニアに相談します。
ですが、エンジニアに相談するにも、何が起こっているか説明できなければ、エンジニアも対応のしようがないわけです。ですから、まず、何が起こっているか確認できるかどうかの環境が欲しい。それが私にとって生命線だからです。

サポート充実度のポイント
- サポートの対応時間と方法(電話、メール、チャットなど)
- Q&Aやヘルプページの充実度
- 問い合わせへの対応速度
使いやすい管理画面かどうか
管理画面(コントロールパネル)の使いやすさも大事です。直感的に操作できる管理画面であれば、日常的な管理作業がスムーズになります。逆に、古い設計の使いにくい管理画面だと、単純な設定変更でも苦労することになります。
最近は知識がなくてもわかりやすい管理画面が多いので、この点については躍起になって調べる必要はないと思います(笑)。Q&Aサイトを調べてみると、管理画面のサンプルが見られますので、それを見てみるのもひとつの手です。
契約してても広告で追いかけてくるサービスを避ける
これ。これがとんでもなくイヤなんです。価格が安いサービスの中には、過剰な広告プッシュを行う会社もあります。すでに契約しているにも関わらず、追加契約を狙ったしつこいターゲティング広告で追いかけてきます。
そういうサービスを展開しているサービスのダッシュボードページは、広告であふれていたりします。必要があってログインするのに、ノイズが多いサイトにログインするのが毎回憂鬱です。
また、管理画面に広告が貼ってあるので、自分がどこにいるかわからなくなることもあります。広告表示の画面遷移を優先していて、ダッシュボードの使い勝手が悪いという本末転倒な状況になっているんですよね。
そういう傾向が見えるサービスは、私は避けるようにしています。

ブログのドメインの考え方
さて、ここからはドメインの話です。さらっと基礎知識をおさらいします。
ドメインとは
ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、「example.com」のように表記されます。これはWebサイトやブログを識別するための固有の名前であり、ユーザーがブラウザでアクセスする際に使用します。
ドメインは代表的なものに、以下のような種類があります。
- .com:商業用(最も一般的)
- .net:ネットワーク関連
- .org:非営利組織
- .co.jp:日本の企業
- .jp:日本関連全般
これらは「分野別トップレベルドメイン/国別トップレベルドメイン」と呼ばれるもので、一般的なドメインになります。費用面では、これらのドメインは比較的高価格になります。
新しいドメインには、以下のような「新トップレベルドメイン」というものもあり、こちらは比較的安価です。
- .shop
- .info
- .biz
- .blog
- .tokyo
- .pro
- .clinic
どのドメインを選ぶかは、ホームページやブログの方向性にもよりますが、好きなものを選んでいいのでは、というのが私の考えです。「なんかそれっぽい感じ」にしたい場合は、最初に挙げた「分野別トップレベルドメイン/国別トップレベルドメイン」がおすすめです。
私のブログドメインを決めた理由
ブログのドメインを考えたときは、コミュニケーションディレクターの佐藤尚之さん、通称「さとなおさん」が、「さとなお.com」というドメインでブログをやってらして、その語感が素敵だなとずっと思っていました。
それをまねして、このブログのドメイン、
matty3.com
まてぃさん.どっとこむ
というドメインを取ることにしました。そのときはブログをどういう方向性で書けるかもわからなかったので、「名前だけそれっぽいやつをつけとこ~!」みたいなノリで、取得しました(笑)。いい加減ですが、結果オーライです。ブログですし。
また、事業用のドメインは別で取得することを考えていたので、完全に個人用として取得して差し支えないという考えもありました。
事業用の場合は、たとえば、私が弁護士事務所をやっている場合。「交通事故専門の新宿のまてぃ弁護士事務所」のように、交通事故専門の弁護士事務所であることを謳いたい場合は、SEO対策も加味して、ドメインにそれとわかる名称を入れます。
shinjyuku-kotsujiko-matty3.com
交通事故専門の新宿まてぃ弁護士事務所
こんなふうに。ちょっと長すぎるのでドメイン例としてはイマイチですが、考え方としてはこういう感じです。
ドメインをもつメリット
これも確認です。自分のドメインでブログを運営することには、いくつかメリットがあります。
- ブランディング効果
自分の名前やビジネス名を反映したドメインは、プロフェッショナルな印象を与え、ブランド構築に役立ちます。 - 資産性
自分のドメインは、長期的にコンテンツを蓄積していける資産となります。 - 独立性
既存のプラットフォームに依存せず、自由にコンテンツを管理できます。 - SEOにおける優位性
独自ドメインは検索エンジンでの評価が高まる可能性があります。
ということで、だからドメイン取りますよね~という話です。

ドメイン取得の基礎知識
ドメイン名の選び方
ドメイン名を選ぶ際には、ただつければいいというわけでなく、つけた後のことを考えて決めます。以下のポイントをできれば考慮したいところです。
- ブランドや個人名を反映する
自分の名前や事業名を入れることで、ブランディングにつながります。前述の「さとなお.com」のように個人名をドメインに使用する方法に魅力を感じ、このブログは自分のあだ名の「まてぃ」をベースに選びました。 - 短く覚えやすいものを選ぶ
短いドメイン名は覚えやすく、タイピングミスも少なくなります。これはすごく大事です。短いほうがいろいろ扱いやすいです。 - 将来の事業展開を考慮する
事業用の場合、将来的な展開も視野に入れたドメイン選びをしたいところです。たとえば、法人化を目指している場合は、最初から「.co.jp」ドメインの取得を見据えて取得するなど(※)。 - SEOを意識する
キーワードを含めたドメインはSEO上有利になる場合もありますが、現在は過度なキーワード詰め込みはマイナス評価となることもあるため注意が必要です。
※「co.jp」ドメイン……このドメインは、法人しか取得できないため、個人事業主の場合は取得できません。3の記述は、「co.jp」ドメインの切り替えを前提で「.com」や「.jp」ドメインを取得し、法人化ののち切り替えることを視野に入れる、という考え方を示しています。
失敗しないためのドメイン選びのアドバイス
私がいちばん後悔(?)しているのが、自社サイトのドメインを「co.jp」にしなかったことです。もともと独立時に法人化を目指していましたが、最初にフリーランスで始めたときに「.jp」ドメインを取得し、そのままそれを使っています。前述注のとおり、「co.jp」は法人しか取得できませんので、独立当時に取得はできなかったわけです。
今、SEOでは「co.jp」のドメインのほうが優遇される流れになってきています。ですから、その対応として「co.jp」に切り替えたいのですが、移行作業が煩雑すぎて尻込みしています。ここ数年ずっと気にかかっています(涙)。
自社サイトのリダイレクト処理だけでも面倒なのに、ドメインを変更すると、Hubspotの各種連携、メールアドレスも同時に変更しないといけないので……。
主要なドメイン取得サービスの比較
おもなドメイン取得サービスには、以下のようなものがあります。
サービス名 | 特徴 | 価格 | 管理のしやすさ |
---|---|---|---|
Xserverドメイン | ・サーバーとの連携が容易 ・管理画面が使いやすい | 中~高 | 非常に良い |
お名前.com | ・多種多様なドメインを取扱っている ・キャンペーンも多い | 低~中 | 普通 |
ムームードメイン | ・シンプルで使いやすい ・キャンペーンが豊富 | 低~中 | 良い |
バリュードメイン | ・法人向けドメイン管理に強みあり | 中~高 | 良い |
価格帯と更新の仕組み
ドメインは通常、年単位で契約・更新します。初年度は割引キャンペーンで安く提供されることが多いですが、2年目以降は標準価格に戻ります。複数年の一括契約で割引になることも多いです。
一般的な価格帯の例
- .com/.net/.org
初年度 900円~1,500円程度、更新時 1,500円~2,000円程度 - .jp
初年度 2,000円~3,000円程度、更新時 3,000円~4,000円程度 - .co.jp
初年度・更新時ともに 4,000円~6,000円程度
私が支払っている金額は、去年はこの金額でした。契約先はXserverです。
- rdesignfactory.jp: 3,102円/年
- matty3.com: 1,428円/年
ええと……ここまで書いてもう4,500字で、ドメインとサーバーの選び方まで全然たどりつけないので、いったん記事を分けます。考え方を書くだけでこんなに大容量になると思わなかったのと、書いてみたら言いたいことがたくさんありすぎて(汗)。それだけ選択肢が多くて迷いやすいとも言えます。
ということで、具体的なサーバーやドメインの選び方と管理については、次の記事でまとめます。
▼まとめました
