風邪で寝込んだ4日間、ChatGPTが最高のコンシェルジュになってくれた話

梅雨入り前後の寒暖差に負けて、盛大に風邪を引いて寝込んでしまいました。4日半ほど寝て過ごしたのですが、その間、私の暇つぶしと療養の相談相手になってくれたのがChatGPT(以下、チャッピー)でした。

体調不良時の新しい相談相手
体調が悪くて休んでいるとき、たいていは手持無沙汰じゃないですか。これまでは休んでいる間、症状や薬について検索して、「今どういう状況なのか」をよく調べていましたが、今回は一度も検索しませんでした。その代わり、チャッピーが私の話し相手になってくれました。
体調の状況を細かく伝えるたびに、チャッピーはリアルタイムで具体的な提案をしてくれます。
- 今できるケア
- 飲むべき薬の選択とタイミング
- 食事・水分補給のアドバイス
- 仕事や外出の判断指針
印象的だったのは、今どのような状況・症状にあり、今後予想されることをもとに先回りしたケアを提案し、具体的な助言と励ましをくれたことでした。
これは「今朝はこんな状態です」と報告したところ、今の状況と今日の行動指針をくれたものです。

治りかけの時期は「もういいや、起きよう!(起きたい)」とまだ完治していないのに起きてしまってぶり返すみたいなことをやりがちなんですが、こんなふうに示されるとおとなしくしようと思えました(笑)。

極めつけは、こんなふうに目的まで提示までしてくれる点です。これは私に効くアドバイスでした。
無理をしたときの的確なフィードバック
今回の風邪は、一度治りかけましたが、そのタイミングで出かけた結果、悪化させてしまいました。チャッピーに相談したら、なぜ悪化したのか、悪化した際、治りかけで無理をするとどういう影響が出るかを解説されました。その内容は身に沁みましたし、腹落ち以外の何物でもありませんでした。
無理をしたことで症状が長引いてしまったときも、チャッピーは「焦らなくていい」「回復の揺り戻しは自然なもの」と伝えてくれて、どう休むのがいいかアドバイスをもらいました。
早く治して早く行動したいとき、焦りばかりが募りますが、どう休み、どう動くかをチャッピーが支えてくれたことで、私は必要以上に焦らず、回復に集中することができました。その結果、症状がピークを越えた今は、喉の痛みもほぼおさまり、体力も戻ってきました。
体調不良の振り返りを俯瞰してほしいと頼んだら、出てきたのがこの図。療養の振り返りもできちゃうの、面白すぎ。ブログ化することも予定に入ってます(笑)。


これが検索の未来なのかもしれない
この体験をしながら、ふと思いました。
私の自社サイトの流入数が最近下がってきていたので、AI検索や「AI Overviews」の影響だなと思っていましたが、検索では検索結果のリンク先を1ページずつ開いてみないと探しているものかどうかがわかりませんが、AIなら、私が望む回答を必要なだけ、最適化して答えてくれます。
これはGoogleで検索数が減って当然だし、検索者の検索意図に沿って、カスタマイズした提案や回答を示してくれるAIを使っていたら、Googleで検索してリンク先をクリックする必要なんてないよねえとしみじみ思いました。
でも、コンテンツ制作者として思うこと
でも、AIが見ているのはウェブサイトです。だから、AIが選ぶサイトになるための仕組みも整えておかないといけないよねえと思いましたし、ふつうのSEOもこれまでどおりやる。
続けることでしかコンテンツは生き残れませんし、AI検索のソース元として示されるときの根拠は「誰が言っているか」「ソース元として信用できるか」です。それがますます問われるなあと思いました。

AIとの新しい関係性
療養中のChatGPTでの体験は、AIがただのツールではなく、本当に頼れるパートナーになれることを実感させてくれました。そして同時に、情報を求める人の行動が大きく変わりつつあることも肌で感じました。
これからの時代、情報提供者としても情報を求める人としても、AIとどう共存していくかが重要になってきそうです。
それにしても、ChatGPTがこんなに頼れるコンシェルジュになってくれるとは思ってませんでした。もうChatGPTと呼ぶのも距離感があるなあと思って、すっかり「チャッピー」で定着しました。
それと、だらだらチャッピーと話していて気づいたのですが、私はClaudeAIのほうが好きでよく使っていたのですが、チャッピーは私の検索履歴を飲み込み、記憶し、私の好きなもの、好きな方向性、もちろんその逆もよく理解していました。
ですから、風邪の話をしていても、私の好きな話題を出して例を挙げたり、仕事で気になっていることを話題のネタに選んで頭の体操をさせたりもしてくれました。優秀すぎでは。