「何を書けばいいのかわからない」ときのために、6つのキーワードを決める

ブログを書いていると「何を書けばいいのかわからない」と悩む瞬間は、誰にでもあります。多くの場合、書く内容」自体に問題があるのではなく、書く方向性がぶれていることに原因があります。
私も今日ブログを書こうとして、「今日は何を書けばいいかわからない」としばらくうなりました。設定しているキーワードのことを思い浮かんだので、それを記事にしてみます。

方向性の喪失は「軸」がないから
毎日ブログを書いていても、反応がないとモチベーションは下がります。そして「もっと読まれる内容を書かなければ」と焦るあまり、本来伝えたかったことから離れた内容を書き始める。その結果、自分が何を伝えたいのわからなくなる悪循環に陥ります。
これは「伝える軸」が定まっていないからです。
「6つのキーワード」で方向性を取り戻す
そんなときに提案したいのが、ブログに対する「6つのキーワード」を設定することです。
6つのキーワードとは、自分が発信したい内容の核となる言葉です。「私はこの6つのキーワードについて語る人である」と自他ともに認識するための言葉にもなりますし、情報発信の道しるべにもなります。
たとえば、私が料理ブログを新たに始める場合、発信の軸としてキーワードを6つ決めます。その軸をキーワードで表すと、次の言葉になります。
- 時短料理
- ひとり暮らしの食事
- 節約レシピ
- 作り置き
- 健康的な食事
- 季節の食材活用
こうして私が語りたい・語れるテーマを6つのキーワードに絞ることで、「何を書けばいいのか」という問いに対する答えが自然と見えてきます。このキーワードに関する記事を書けばいいからです。
たとえば、6つのキーワードに対して思い浮かぶテーマを考えてみます。
- 時短料理 → 時短料理に便利なストック食材5つ
- ひとり暮らしの食事 →ひとり暮らしで置いておきたい調味料ベスト3
- 節約レシピ → 給料日前を乗り切るアイディアレシピ
- 作り置き → お弁当にも使える、レンジでつくるつくりおき
- 健康的な食事 →疲れたときの、初夏の疲労回復レシピ
- 季節の食材活用 → 5月の旬の食材を使ったイタリアンレシピ
とか。キーワードがあるだけで、これをテーマに「今感じていること」「悩み」と掛け合わせると、アイディア出しがしやすくなります。
なぜ6つなのか
ひとつやふたつではジャンルが狭すぎて、書くネタがすぐに尽きてしまいます。かといって10も20もあると焦点がぼやけてしまい、結局「何でも書ける=特色がない」状態に逆戻りします。
6つというのは、集中と多様性のバランスがとりやすい数でもあります。十分に幅広いテーマをカバーしながら、自分の専門性と範囲を示しやすい数なのです。
6つのキーワード設定の具体的な方法
まず紙とペン(or テキストメモ)を用意し、次の質問に答えてみてください。
- あなたが最も人に語りたいことは何ですか?
- あなたの経験や知識で、他の人の役に立てることは何ですか?
- 人からよく質問されることは何ですか?
- あなた自身が知りたいと思っていることは何ですか?
- 他の人が書いていないけれど、需要がありそうなテーマは何ですか?
これらの質問への回答から浮かび上がるキーワードを書き出し、最終的に6つに絞り込んでみてください。悩むときは、まずは「これだけは外せない」と思うものから選びます。
方向性が明確になるメリット
キーワードが決まると、次のようなメリットがあります。
- 書くテーマが思いつきやすい
迷いにくくなり、アイディアが浮かびやすくなります。 - ユーザーに覚えてもらいやすくなる
「あの人は〇〇を書いている」というイメージが定着しやすくなります。 - 検索で見つけてもらいやすくなる
特定のキーワードで検索したときに、あるジャンルに特化した内容であればあるほど、ブログが表示される確率が上がります。
次のステップとしては、これらのキーワードを結ぶ一貫性のあるテーマが設定できるとなおよいです。
キーワードを決めて、一貫性のあるテーマをつくる例
たとえば、私の場合を例に挙げてみます。私の場合、キーワードはふたつです。
- コンテンツの磨き方
- 自分らしさを出せるSEO
キーワードとしてふたつは少ないですが、「コンテンツ」や「SEO」関連のキーワードは、SEOにおける競争率の高いキーワードなので、このふたつに絞り、その配下でキーワードをいくつか組み合わせています。
その上で、キーワードに一貫するテーマをかけあわせて、記事を書いています。テーマは、「独立して穏やかに暮らす働き方」です。ですから、
- コンテンツの磨き方×「独立して穏やかに暮らす働き方」
- 自分らしさを出せるSEO×「独立して穏やかに暮らす働き方」
の掛け合わせたテーマで、記事に書いています。
にもかかわらず、私が今朝のように迷うのは、これを設定していることを忘れたり、キーワードが少なくて書く内容を見つけられなかったりするからです(汗)。あと4つ、私も設定しようかなと思いました。はは。
書けないのではなく「選べない」だけ
多くの場合、「何を書いていいかわからない」という悩みは、実は「選択肢が多すぎて選べない」という状態になっているだけです。6つのキーワードという枠組みを設けることで、無限にある選択肢から、自分に合ったものだけを選びやすくなります。
キーワードで範囲を制限することで、むしろ自由に書きやすくなります。範囲が狭まると、そのなかでのアイディアも浮かびやすいからです。方向性がはっきりするからこそ、創造性が発揮されるのです。
毎日何を書けばいいか悩む課題をお持ちの場合は、自分の中にある伝えたいことを、「6つのキーワード」という形で整理してみてください。書く範囲を決めることで、「何を書けばいいのかわからない」という迷いから解放されますし、一貫性のある発信ができるようになります。
また、一貫性をもつ発信は、その情報を必要としている方に届きやすくなりますし、一度知ってもらうと「〇〇に詳しい人だ」と認識される機会が増えます。結果、記事への反応も変わってきますし、書き続けるモチベーションを自分で保てるようになります。