わかりにくい文章をわかりやすく書き換えた例

昨日の記事の最後にも書いたのですが、自社サイトの表現を見直したら、猛烈に直したくなりました。ほかの仕事を差し置いて、言葉の選び方、伝え方、そして何より「誰に向けて書いているのか」という根本的な部分を見直して書き直しました。
どんな点に留意し、どうリライトしたのかをログとして残しておこうと思います。

誰に読んでもらいたいかを再度考える
自社サイトは、6年前に独立した際につくったものをベースに一度リニューアルしています。法人向けに名刺がわりにあればよいと思ってつくったもので、「なんかそれっぽいものがあればよい。ちょっとおしゃれな感じで」という位置づけでした。
その視点から見ると、今の自社サイトは今の私のありかたとまったく内容が合っていません。私が今、「私とはこういう者です」とお伝えしたいのは、以下のような方です。
- 適切な情報発信を続けることで、自分の商品やサービスを欲しいと思う方と出会い、ちょうどいいタイミングで適切な価格で買ってもらえるようになりたい方
- 上手な情報発信の方法を身につけ、自然とお客様がホームページに来てくれる仕組みを作りたい方
この再定義によって、私の自社サイトに対する文章の方向性が明確になりました。私のお客様となってくださる方が使う言葉で伝えることが必要なのですが、そこがまったくなってない、と。
トップメッセージから変えていく
大きく変えたのは、トップページのメインメッセージです。以前は次のようなものでした。
▼【Before】TOPメインビジュアル
Work Together,
Bulid Digital Marketing!
デジタルマーケティングで課題を解決する事業デザインファクトリー
「Rdesign factory」へようこそ!
正直、全然意味がわからないですよね。私もそう思ってました(汗)。今まで何を書いたらいいか、何度考えてもふわっとしていました。
何しろ、私自身の自分に対する認識が「なんでも屋」でしたから、その無意識の「なんでもいい感」がデザイン化されていたわけです。結果、「おしゃれデザインになれば、それでいい」みたいな状態に(私好みのテイストなので、とても気にっています!)。

私のお客様に対するメッセージを打ち出すために、文章を以下のように書き直しました。
▼【After】TOPメインビジュアル
「どんなにいいサービスも、知られなければ選ばれない」
あなたらしい物語と情報発信で、届けたいお客様に伝えるお手伝いをします
今回は迷いなく書くことができました。そうそう、これこれ。これこそが、今の私にとって本当に大切なことだよね、と確信できたからです。

画像は、また別途検討します。

プロフィールの文章もリライトすることに
トップページのメッセージを変更すると、他の部分も「なんか違う」と違和感だらけに。ビジョンや自己紹介文なども、以前の内容だとちょっと違うよねと。
先日ブログに対するフィードバックをいただいた際に、自社サイトにも目を通してくださっていて、その際に、「まてぃちゃんのプロフィールやビジョンは、なんかすごいことが書いてあるんだろうなと思った。難しいことができてすごいなと思った」と言われたんですね。
それを思い出したら、他の仕事を一時中断してでも、ほかのページも書き換えたくなって、プロフィールを書き換えました。
▼【Before】私のプロフィール文
できるだけ短めに抑えつつ、仕事用のプロフィールとして必要なことをまとめると、こんな感じでした。法人の方が私とお仕事をする際に、この内容を見て何ができるか判断できるかどうかに主眼を置いた文章です。

▼【After】私のプロフィール文
専門用語をできるだけ一般化し、業界の知識がなくてもわかるように書き換えました。

書いてみると、こちらのほうが伝わりやすいですよね。Beforeのほうが強そうな感じはしますが。
「誰に何を伝えたいか」が定まったことで、プロフィールの書き方も変わります。変えてみると、自社サイト全体のトーンや方向性もクリアになり、ブログで発信する内容ともトーンを統一できたように感じます。そして、ほかのページも書き換えることに。

LPの表現も全部書き換えることに
とくに力を入れて書き換えたのが「コンテンツの磨き方」についての内容です。これは自分で書いても「なんか内容が難しい……」と感じていましたが、手をつけるのをためらっていました。が、改めて読んでほしい方の目線に立って、書き直すことにしました。
もうね、冒頭から難しい感じだったんですよ。これでもわかりやすく書いたつもりでしたが、違いました。昨日書き換えてすっきりです。リライトしてみて、私はこれをつくったとき、自分が誰に伝えたいのかちゃんとわかっていなかったんだなと理解しました。
▼【Before】コンテンツの磨き方診断の冒頭部分

▼【After】コンテンツの磨き方診断の冒頭部分

先日つくった無料診断コンテンツの文章も全面的に見直しました。質問の内容や回答の選択肢に至るまで、すべてを読者にとってわかりやすく、そして本当に役立つものへと書き換えました。
専門的な説明が必要な部分は、専門用語をできるだけ使わずに言い換えたり、具体例を添えて段階的に理解できるよう工夫することで、初心者の方でも理解しやすい内容になるよう心がけました。
▼【Before】診断コンテンツのTOP画面
わかりやすく書いたつもりだったのですが、私が想定するお客様がこの画面を見たら、やっぱりたじろぎますよね。そう思って、書き換えました。

▼【After】診断コンテンツのTOP画面
専門用語を使わない表現に書き換えました。

表現の壁を取り去って表現する
ところで、私は「ホームページ」という単語を自分のブログや自社サイトにほとんど書いたことがありません。この言葉が、なんかダサいというか、古いというか好きじゃなくて。
ですから、ホームページという言葉を使う場面では、「Webサイト」とか「サイト」などの言葉を使っていました(そもそも「ホームページ」という場所は存在しない日本独特の言い回しで云々とか、あるじゃないですか……ね……)。
しかし今回のリライトでは、あえてホームページという言葉を使うことにしました。これは私にとって大きな一歩です。なぜなら、ホームページという言葉こそが、私のお客様が実際に使う言葉だからです。大げさなことかもしれませんが、診断コンテンツの真ん中にホームページと書くことへの抵抗感がすさまじくて、自分でもドン引きしました。
ですが、これは、専門用語や業界用語を使うことで自分の専門性を示したいただのエゴ。なんの意味もないこだわりです。お客様に伝わりやすい言葉を使うことのほうが大事なのに。そういった言葉の選択について、今回のリライトは見直すきっかけになりました。これからは使います、「ホームページ」。

お客様に寄り添った表現で新たな関係をつくる
このリライトによって、お客様と私の関係性も変化していけるかなと思っています。専門家として一方的に情報を発信するのではなく、表現を変えたことで、お客様の悩みや目標に寄り添い、ともに歩むパートナーとしての立ち位置が、自分のなかで明確になりました。
トップページに入れた「あなたらしい物語と情報発信」というメッセージには、一人ひとりの個性や強みを活かした発信を大切にしたいという私の想いを表現したものです。これは汎用的なマーケティング手法を用いたり教えたりするのではなく、その方ならではの価値を見出し、伝える手助けをしたいという気持ちの表れです。
ビジョンのページも、「難しくてよくわからなかった」と言われていましたので、表現を変えました。すごくわかりやすいつもりで書いていたので、ショックを受けましたが、リライトしてみて、「そうだよね」と反省することしきりです。
▼【Before】ビジョンページの一部
わかりやすいつもりでしたが、全然伝わってなかったビジョンページ。とくにスキルの部分。法人向けならこれでいいのですが、個人の方が顧客対象になると伝わりません。

▼【After】ビジョンページの一部
専門用語を使わない表現に書き換えました。こちらのほうがわかりやすいですよね。専門用語を使わない表現は難しいですが、書いてみて納得です。

伝えたい相手に合わせて書く
今回のリライトから学んだ最大の教訓は、「伝えたい相手に合わせて書く」という原点です。専門的な内容であればあるほど、専門外の方にいかに伝わるかを考えて書くか、改めて見直すいい機会になりました。
「クリエイティブはとてもデリケートで、柔らかく、繊細なもの」
そう教わってきました。業務上誰かの制作物に修正のお願いをするとき、表現にできるだけ気をつけています。私自身の自社サイトやブログに対してフィードバックをいただいて、小さなダメージは受けましたが、そのデリケートさを実感できたのもよかったです。
余談ですが、ブログを書くようになってから、自社サイトへの流入が増えて、回遊率が上がっていたので気にはなってたんですよね。ブログに書いていることと自社サイトがあまりにも乖離していたので。それをなんとかできてよかったです。
自社サイトのトップページに書いた、「どんなにいいサービスも、知られなければ選ばれない」という言葉を胸に、多くの方々の「知ってもらう」「選ばれる」お手伝いを、より明確に、より心を込めて続けていきたいと思います。
あと、表現に合わせて画像も変えないとなーと思っています。今公開している写真は法人向けの画像なので、個人向けのテイストに変えないと。どういう視点で写真を選ぶのか、入れ替えの際に記事にできたらと思います。