ひとりで仕事をする強さと怖さ、しなやかさ

ひとりで働く
まてぃさん
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最近、同じように独立してひとりでお仕事をする方々とお話しする機会が増えて、この感覚は自分だけのものではないなあと気づきます。この方もあの方も、似たような思いを抱えながら歩んでいるんだなあと。

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無意識の恐れと向き合う日々

ひとりで仕事をすることは、安定した給与や福利厚生といった会社員の「あたり前」を手放すことを意味します。その代わりに得るのは、自分の決断に対する全責任と時間の自由、選択の自由です。

この自由には見えない恐れがつきまといます。「来月の収入は大丈夫だろうか」「このまま仕事が続くだろうか」「市場の変化についていけるだろうか」とか。こうした不安は、普段はそれほど頭に浮かばないのですが、何か新しいことをやってみようと思うとき、とくに感じます。

こういった恐れは、ときに自分を成長させる原動力となりますし、足かせにもなります。大切なのは、この恐れが自分の内側にあることを受け入れて認識し、向き合うことだと最近はよく思います。無意識の恐れを意識化することで初めて、その先にある強さを自分のなかから引き出せるのかなと。

でも、「恐れ」から仕事をすると、その恐れに絡めとられて身動きができなくなります。この話にいつも出てくるキーワードは、「恐れからか、愛からか」です。愛で動きたいんですよね。そうしているつもりでも、無意識の恐れはどこにでも潜んでいます。

恐れを感じたときは、よくこの本を開きます。スピリチュアルっぽい話なので、何のことかよくわからない話も多いですが、「違うことをしないこと」という考え方そのものが、私にとっては「恐れを発端にして、自分の内側と意識が一致しないことをしないこと」みたいな感覚で捉えています。読むたびにハッとすることがあるので、何度も読み返しています。
『「違うこと」をしないこと』

独立当初と3年目、6年目の今の違い

私も最初は勢いと必死さでブルドーザーのように仕事をしていました。毎日が挑戦の連続。目の前のことにひとつずつ取り組み、実績をつくっていく。でも、3年目を過ぎた頃から、何か違う感があって、コーチングを受けて、客観的に自分の様子を確認することを始めました。勉強量を増やし始めたのも、このころからです。

独立当初は「10年生き残る」ことが目標でしたが、3年目を過ぎたころから、単なる「仕事の獲得」から「どんな仕事をするか」「どんな価値を提供するか」という質的な問いへと意識が変わりました。

会社員時代も勉強はしていましたが、独立してからの学びの量は比較になりません。自分の成長がそのまま仕事の質と収入に直結する現実が、学びへの飢餓感も生み出します。また、アウトプットの量も断違いに増えました。誰かの許可を得ずに自分の判断で発信できることの意味は、とても大きいです。

6年目の今は、「自分がずっとやりたかった仕事をしよう」という視点で仕事の方向性を切り替えました。正直、取り組む前はすごく怖かったです。「あまりにもやりたいことなので、失敗したら立ち直れない」という気持ちが、恐れの発端です。

変化のサイクル

でも、その恐れを受け入れて、これまでどおりひとつずつ粛々とやり始めたら、少しずつ物事も流れも回り始めました。すると、私の身近にいる方の顔ぶれが変わり始めました。これはきっと、私にとって正しい流れに乗れたのだ、と思うことにしています。

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独立後10年以上の“選手”に見る、しなやかさ

独立して10年以上活躍し続けている方々に共通しているのは、「しなやかさ」です。強いけれどかたくなではなく、信念を持ちながらも環境の変化に柔軟に対応する術を知っています。

このしなやかさは、単に柔軟であることではありません。自分の核となる価値観や強みを明確に持ちながら、その表現方法や提供の仕方を時代や状況に合わせて変化させていく。その両立を実現できているかどうかが、長く活躍できる秘訣なのかなと。

私もそういった方々の姿に勇気をいただきながら、そのしなやかさを自分でも体現できるよう目指しています。強さだけでは折れてしまいますし、柔軟さだけでは流されてしまう。この絶妙なバランスを取ることが、ひとりで仕事を続けていく最大の課題であり、醍醐味なのかも。

始まりはそれぞれでも、続けるのは自分次第

ひとりで仕事を始めるきっかけは人それぞれです。どんなスタートを切っても、続けていけるかどうかは、その方自身のあり方次第です。

「始めること」と「続けること」は全く別の能力を要するんですよね。始めるには勇気と決断力が必要ですが、続けるには持続力、自己管理能力、そして変化への適応力が求められるもの。始まりがどんな形であれ、続けていくのはその方次第だと実感しています。

続けること

長く続けている方の共通点

私が知っている独立して長く続けている方には、共通点があります。

  • 自分の仕事が大好きで得意、かつお客様に必要とされている
  • 自分の専門性や仕事の腕のアップデートを欠かさない
  • お客様をとても大切にしている
  • 人との関係性やコミュニケーションを大切にしている
  • 自分らしいライフスタイルと健康を大事にしている
  • 値付けにこだわりがある
  • クレクレくんの線引きの仕方がはっきりしている
  • 嫌な仕事は断る

こうして書き出してみると、私もこういう仕事の仕方や人生のありかたをつくりたくて、独立したんですよね、と思いました。

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強さと怖さとしなやかさが交錯する旅路を歩く

ひとりで仕事をすることは、強さと怖さとしなやかさが常に交錯する旅のようなもの。始めは恐れや不安と向き合いながらも、次第に自分なりの強さを見出し、そして長く続けていくためのしなやかさを身につけていく。

この道は平坦ではありませんが、人生自体が壮大なゲームのようで楽しいです。厳しさもありますが、自分らしさを大切にしながら価値を生み出していくことのできる、かけがえのない旅路のような。同じ道を歩む仲間との出会いに感謝しながら、これからもひとりでやっていく。

しかし、今はひとりだけどひとりではない感覚があるので、その感覚を持ちながら楽しく続けていきたい、そう思った朝でした。何のオチもないんですけど。

あとね、Napkin.aiがどんどんよくなってる~。

書いた人
まてぃさん
「独立して穏やかに暮らす働き方」を軸にデジタルマーケティングの支援を行っています。自分らしさを出せるSEOライティングとか、自分の商品・サービスのよさを伝えるコンテンツの磨き方がメインのお仕事。趣味はキックボクシングと登山。株式会社Rdesign factory代表取締役。
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